いつでも、どこでもできるインプット・アウトプット練習は優れもの
ジャズアドリブをかっこよく決めたいけれど、仕事や勉強で忙しくてなかなか楽器すら触れないんだよな、と悩んでいる方、意外と多いですよね
この記事はこんな方におすすめです
- サックス初心者
- アドリブに興味がある人
- なかなか楽器を持つ時間が無い方
楽器を使わなくてもできるアドリブ練習方法の結論
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耳でジャズの名曲を聞いてそして真似をする
-
ジャズのカラオケを聞いて自分のアドリブをイメージする 声を出して歌う
理由
インプットとか、アウトプットとかって、どういうことでしょう、それでは詳しく見ていきましょう
解説
突然です、が質問です
あなたは日本語を話せますか?
話せますよね、では、なぜ話せますか
日本人だからですか
日本に生まれて、育ったからですか
正解は、小さい時に日本語を聞いて(インプット)日本語を口に出して(アウトプット)育ったから話せるようになったのですよね
ジャズのアドリブも全く同じです
アドリブを聞いたこと(インプット)がないのに、アドリブを演奏(アウトプット)できるわけがないのです
実はジャズのアドリブは楽器を持つ前に、どれだけあなたがジャズという音楽アドリブを聞いたか、そして感動する音にどれだけ触れたかがとても大切になるのです
最初の結論でお伝えしました、ジャズの名曲を聞いて真似る、ジャズのカラオケを聞いて自分のアドリブをイメージする口で歌う
について解説していきます
ジャズの名曲は色々ありますよね
ありすぎて何から聴いたらいいのか分かりません
スタンダードの曲名で聞いたらいいでしょうか
それとも好きなアーティストで聞いたらいいでしょうか、迷うところですよね、、
そんなあなたにまず名曲で簡単に真似しやすいアーティストを、私が選ばさせていただきました
大切なポイントをは、複雑すぎない、聞きやすくて簡単な音を使っているアーティスト、また美しいフレーズを演奏するアーティストです
アルトサックスはソニースティットです
アルトサックスで一番有名なのはチャーリーパーカーですが、その演奏スタイルはあまりにも早く、また複雑すぎるため、サックス初心者が簡単に聞いて真似られるようなアーティストではありません
その点、ソニースティットはそのフレーズが美しいこと、シンプルでわかりやすいことで定評があります
おすすめのソニースティットアルバム
ソニー・スティット『ソニー・スティット・プレイズ/ニアネス・オブ・ユー』(1956)
ソニー・スティット(as,ts)ハンク・ジョーンズ(p)フレディ・グリーン(g)(1~4曲目)
ウェンデル・マーシャル(b)シャドウ・ウィルソン(ds)
続いてテナーサックスの代表はこちら
デクスター・ゴードンになります
テナーサックスといえば、ジョン・コルトレーンとかソニー・ロリンズとかイメージするかもしれませんが、デクスター・ゴードンはとにかく豪快なプレーが持ち味であまり、バラバラ速いフレーズがありません
シンプルでなおかつ、よく歌うフレーズは耳に馴染みやすく、覚えやすいことで定評があります
デクスター・ゴードンおすすめのアルバムがこちらになります
GO/Dexter Gordon ゴー/デクスター・ゴードン (1962)Blue Note
Dexter Gordon(ts) Sonny Clark(p) Butch Warren(b) Billy Higgins(ds)
まずは、とにかく聞きましょう、聞きまくりましょう
ただし、聞くときのポイントがあります
漠然と聞くのではなく聴くときのポイントをお教えします
- なんかこのフレーズ好きだな
- この音が、リズムが、ジャズっぽいな
というように自分の気持ちや心が動かされていることを感じながら聞くことが、大切なポイントになります
ただ漠然と聞いているだけでは、単なる BGM でしかありません、その点を注意しましょう
その名の通り、聞いたことをそっくり真似します
この時あなたはジャズシンガーになってください
あなたはジャズシンガーが歌う「スキャット」というのを知っていますか
あのアドリブの時に「ぅび、どぅび、しゃば、どぅばぁー」と歌いますね、それを口で歌ってください
意外と有名サックスプレイヤーでも、ジャズのフレーズを口で説明する時に「タタタタ」とか「ララララ」で説明する人が多いのですが、それは違います、正しくは「ぅだぅだ」です
なぜ「ぅだぅだ」なのかと言うと、ジャズの大切な要素にアフタービートというのがあります
拍の頭ではなく、後ろに強拍が来ることで、ジャズっぽいノリが生まれているのです
ジャズシンガーの歌うスキャットのジャズ言葉をいくつか紹介します
- ぅだぅだ
- ドゥダ
- シャバ
- ダバ
- どぅば
などなどです
とりあえず曲を流して一緒に歌って真似してみましょう
その時のポイントがいくつかあります
- できるだけ簡単な曲
- ゆっくりめの曲
- 歌う時はスキャットでぅだぅだ
- 一つ一つの音は正確でなくても良い
- 完璧じゃなくても良い
- やったら自分を褒めてあげましょう「頑張ったね」
以上です
大切なことは、自分の頭や体にジャズの情報をインプットすること
そして、実際に口で歌ってアウトプットする
このジャズっぽい感覚を感じることが本質的に大切なポイントになります
これは楽器がなくても、今からでもジャズアドリブの練習をできる内容です
あなたはジャズのカラオケとはどういうものか分かりますか
今世の中には JAZZ のアドリブを練習するためのカラオケまたはバッキングトラックの音源が数多く出回っています
昔から存在していたのはジェイミー アバーソルド(プレイアロング)です私も大変お世話になりました
現在はアイリアルプロなどのスマートフォン用のアプリでもカラオケ練習ができます
テンポを自由に変えることができたり、コードキーを自在に変更することができる点は、まさしくアドリブプレイヤー必須のアイテムになっています
しかしもっと手軽なところで YouTube でもかなりのジャズアドリブカラオケがアップロードされています
スマートフォン1台あれば、手軽にジャズのカラオケ、バッキングトラックを視聴することが可能です
是非聞いて歌ってみてください
まずは練習してみたい曲、または初心者の方はブルースがお勧めでしょう
まず聞いてみましょう、そして頭の中で自分のジャズアドリブフレーズをイメージしてみてください
あなたの今いる場所が誰もいない場所であれば、ぜひ声に出してスキャットで歌ってみてください
周りには誰もいません、あなたは自由です、うまい、ヘタ気にせず歌ってみましょう
あなたは自由です
とにかく、「ぅだぅだ、シャバドゥビ」と楽しくやってみてください
そうしていくうちに、あなたの脳も身体もジャズアドリブの脳に染まって、ジャズ・アドリブのマインドに染まっていきます
この練習方法は、いつでも、どこでもできますよね
例えば家事をしながら、茶碗を洗ったり、料理を作ったりとか洗濯をしながら、お風呂に入っている間、車の運転している間とか(運転には十分注意して下さい)、通勤で移動中のバスの中、地下鉄の中、、
頭の中でアドリブのイメージをつかんでいくことができます
あなたは自由です
是非トライしてみてください
そして慣れてきたら実際に楽器を使ってあなたがこれはジャズっぽいと感じる簡単なフレーズを実際に楽器を使って再現してみましょう
楽器を使う時に大切なことは決して完璧さを求めないでください
ベストを尽くすことは大切ですが、完璧さを求めすぎるばかりに自分はダメだと自己否定になってしまうようであれば、本末転倒になってしまいます
是非イメージトレーニングをした、歌った、楽器でチャレンジしてみた自分を褒めてあげてください
私はジャズに挑戦する時、アドリブのイメージトレーニングをする時にジャズスタンダードバイブルの付属しているカラオケCDをよく用いています
とにかく、演奏クオリティがとても高いのでやる気が湧いてきます
少しコーラスが短いのは難点ですが、それでもあまりダラダラ長すぎるよりは、テーマやアドリブを集中して歌ったり演奏したりするのにとても有効な良い教材だと思います
是非あなたにもお勧めします
ジャズアドリブを目指してている人は、このジャズ・スタンダード・バイブルは必須になりますので、まだ持っていない方は是非お買い求めください(笑)
ということで、今回はジャズのアドリブ楽器を使わないでもできる、ジャズアドリブの練習方法ということで見ていきました
私たちが普段喋ってる日本語のように、何気なくアドリブ・フレーズが頭の中から溢れ出てくるようになれたら、きっと、かっこいいジャズ・プレイヤーに近づくことができるでしょう
それでは、最後に今日のおさらいです
楽器を使わなくてもできる、アドリブ練習方法の結論
-
耳でジャズの名曲を聞いてそして真似をする
-
ジャズのカラオケを聞いて自分のアドリブをイメージする 声を出して歌う
理由
楽器がなくても、スマホや音楽プレイヤーがあれば今すぐにでも始めることができる点で、すごく気が楽ですよね
この記事を最後まで見ていただき
ありがとうございました!
それでは、また、、
HAPPY SAX STYLE
~幸せになるためのサックス道~
サクトでした
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